学会や研究会の運営では、プログラム編成が進むにつれて、座長(セッションのチェア)をお願いするメールを送る必要が出てきます。
しかし、初めて依頼する相手や、丁寧な文面が求められる場面では、どう書けばよいか迷うことも多いものです。
この記事では、実務で使いやすい座長依頼メールの文例と、書き方のポイントを整理して紹介します。
そのまま使えるテンプレートとしても利用できます。
■ 座長依頼メールの目的
座長依頼メールには、次の情報を簡潔かつ丁寧に伝えることが求められます。
- 座長をお願いしたいセッションの概要
- 学会の日程
- 参加登録の案内
- 依頼の意図と背景
- 可否の確認(快諾・辞退いずれも返信をお願いする)
相手に負担を感じさせず、必要な情報が一度で伝わる文面が理想です。
■ 座長依頼メールの文例(コピペ可)
以下は、学会運営で実際に使用できる座長依頼メールの例です。
〇〇大学 〇〇学講座
〇〇 〇〇 先生
突然のご連絡にて失礼いたします。
〇〇学会運営事務局の△△と申します。
このたび、〇月〇日(金)〜〇月〇日(土)に開催予定の〇〇学会におきまして、
先生に初日(〇月〇日[〇])のセッションの座長をご担当いただきたく、ご連絡差し上げました。
ご担当をお願いする可能性があるのは、
・一般口頭発表
・若手口頭発表(YIA)
のいずれかとなります。正式なプログラム確定後、あらためて詳細をご案内申し上げます。
学会の大まかな日程につきましては、下記ページに掲載しております。
(例)https://example.com/program
また、ご参加には事前の参加登録が必要となります。
以下のページよりお手続きをお願いいたします。
(例)https://example.com/registration
昨年度はご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回もぜひ座長としてお力添えいただけますと幸いです。
ご快諾いただける場合は、本メールへのご返信にてお知らせください。
ご都合が難しい場合も、その旨お知らせいただければ幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
―――――――――――――――――
〇〇学会運営事務局 △△(氏名)
〒000-0000 〇〇県〇〇市〇〇町
TEL:00-0000-0000
E-mail:example@example.com
URL:https://example.com
■ 書き方のポイント
冒頭で必ず正式な所属と氏名を明記
学会関連のメールは礼儀が重んじられるため、最初の敬称表記はとくに丁寧にします。
「突然のご連絡にて失礼いたします」で依頼に入る
一般的で無難な導入。初めて連絡する相手にも使えます。
日程・担当セッションを明確に
まだ確定していない場合は「予定」「可能性」などの表現で問題ありません。
プログラムURL・参加登録URLを加える
不足情報の問い合わせが減り、事務局側の業務が非常に楽になります。
快諾・辞退のどちらでも返信をお願いする
返信率を高めるために必須の一文です。
■ 座長依頼をスムーズに進める工夫
- 定型部分をテンプレート化しておく
- 依頼先リストをスプレッドシートで管理する
- 依頼状況(依頼済/回答待ち/承諾/辞退)を一覧化
- プログラム変更の場合に備えて、返信メールをひとつのスレッドにまとめる
学会運営では短期間に多くの依頼を行うため、事務作業の効率化が大きな助けになります。
■ まとめ
座長依頼メールは、構成さえ把握してしまえば難しいものではありません。
必要な情報を整理し、丁寧で簡潔な文面を用意しておくことで、依頼業務をスムーズに進めることができます。
この記事のテンプレートはそのまま利用できる内容になっていますので、ぜひ学会運営の際に役立ててください。

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